リトル・ミス・サンシャイン
昨夜のクラブ例会はアメリカ映画の
Little Miss Sunshine
市場経済の勝者で世界最強の国・アメリカで、勝ち組に這い上がろうと必死になる、
負け組家族の再生物語。
6人の家族がそれぞれ、内面に鬱々とした感情を抱え、自分でも持て余し、家族が集えば些細なことで言い争い、一家だんらんとか、家庭のやすらぎとは、程遠い日常生活だ。
その一家が、ひょんなことから、ワーゲンのオンボロバスに乗ってカルフォルニアまでの長旅をすることになる。
狭い車内で長時間、顔を突き合わせることで、それぞれのストレスは溜まる一方で、そのうえ、次々とアクシデントに見舞われる。
それらを力を合わせて乗り越え、目的地のカルフォルニアまでたどり着く。
押さえ切れない感情の爆発と自己嫌悪、思春期の青年の苦悩と挫折、現実との妥協、そして、理想を掲げ必死に希望を探す大人たち…
車内と言う狭い空間の中で、逃げ出すこともできず、正面から問題と向き合わなければ、何も解決できず
バスは前には進めない…
ドタバタしながらも予想通りのラストで、バラバラだった家族が一つになり、カルフォルニアの青空のように、何か吹っ切れた爽やかな顔になり、我が家へ戻って行く。
アメリカの一般家庭はこんなもんだろうなぁ…と思わせるシーンも多く、
市場経済社会ってあらゆる面で、勝ち組も負け組も、すべての人から
余裕を奪うものなんだなぁ…と思った。