絶滅危惧種って?
土日と県ユースホステル主催の信州の鎌倉
塩田平ウォーキングに参加した。
土曜日の無言館・前山寺は以前に歩いたので、今回は日曜日の
安楽寺・殿戸峠・大法寺・東昌寺のコースを歩いてみた。
時々雨に降られる生憎の天気だったけど、紅葉はどこも素晴らしく、霧雨に煙る山肌のモミジも、また趣のあるものだった。
殿戸峠(別所峠)を青木村に下った所に、あの
東急電鉄創業者・
五島慶太の生家がある。
今は住む人もなく、朽ち果てた感じの廃屋となっているが、隣り家の人が管理しているらしい。
五島慶太については、
強盗慶太と揶揄されるほど、その強引な経営手腕でやり手の印象だが、経済界においては、功成り名を残した人物で、郷土が誇れる人物の一人であることには違いない。
貧しくも常に向学心を絶やさず、高下駄を履いて峠道を何里も歩いて、松本の学校まで通ったなどの
武勇伝も残っている…と、
まほろばYHのSさんが話してくれた。
凡人であったならば、この類の話もアホの無鉄砲で終わるところが、おらが村の大先生ともなれば、偉人伝となって後世へ語り継がれていく。
国道143号線の近くには、五島の業績を讃える、立派に整備された
顕彰公園が作られていた。
土曜の夕食後のミーティングでは、みんなで持ち寄った手作りの品々で、楽しいひと時を過ごした。
今の若者、特に
大学生はユースを使っての
一人旅をする者がなく、一体全体、今どきの若い連中は、休日には何をして過ごしているんだぁ? と、みんなから嘆きの声が聞かれた。
以前
朝日新聞に、
絶滅危惧種の一つとして
ユースホステルが載っていて、若者の中にはユースってなに? とその存在すら知らない者がいるんだっ! と、Sさんの嘆きのボルテージが上っていた。