閉店のわけは…?
今週の
AERAに、表参道の精進料理店「
月心居」が、今月いっぱいで
閉店すると言う記事が載っていた。
オーナーで料理人の
棚橋俊夫は、NHKの朝ドラ「
ほんまもん」で料理監修をしたことで有名です。
その棚橋の師匠が、滋賀県大津市の尼寺「
月心寺」の
村瀬妙道尼で、やはり「ほんまもん」では、野際陽子が演じた
庵主様のモデルとなった人です。
波乱万丈の人生を生き抜き、豪放磊落で女・今東光に例えられる人ですが、
精進料理の世界でも名を成した人で、今、お騒がせのあの
吉兆の
湯木貞一も唸らせたほどの料理を作る人です。
二度ほど月心寺へおじゃましたけど、最初に出される
ごま豆腐は絶品です。
棚橋が店を閉める理由(わけ)は、料理界に蔓延する
資本主義・商業主義との葛藤や、国民総出の過剰なまでの、食に対する
情報の氾濫に嫌気がさしたことらしい…
ミシュラン狂想曲と言い、評判の店となると巡礼者の如く、
行列に並んでまで食べようとする人たち…
棚橋にはきっと
滑稽な姿に見えるんだろうね。