2009年08月12日

御柱祭。でもその前に…

来年2010年は諏訪の「御柱祭」が開催される。
これに関連して、新潟との県境に位置する小谷村で、「薙鎌(なぎかま)祭」と言う神事が、今月の31日(どういう謂れか、8月最終日曜日の翌日と決まっている)に執り行われます。
県YH協会から見学ツアーの連絡をもらい、初めてこの祭を知った。

八十二文化財団のホームページには
薙鎌打ち神事は、諏訪大社式年造営御柱大祭の前年にあたる丑年に小倉明神で、未年に境の宮諏訪神社で行う。
古くは、信濃の国境を示し、諏訪明神の神威の直接及ぶ範囲を示す神事であったという。
「薙鎌」は鶏のトサカのような形をした諏訪明神の神器のひとつ。
諏訪神の信州開拓の象徴であるとか、また「なぎ」が「凪ぐ」に通じることから風雨鎮護、諸難薙ぎ祓うの意味ともいわれる。

とある。

氏子たちが薙鎌を神社のご神木に打ち込んで、翌年の御柱大祭を広く告知すると同時に、秋の収穫前に台風などの風雨から、地域を護っていただくのを祈願する神事のようだ。
プレ御柱祭と言ったところか…

小谷村と言えば「急峻な山ばかりで、すぐ崖崩れで通行止めになり、冬は雪深く、孤立する村」と言うイメージです。
小谷村の皆さん、違っていたらごめんなさい!
昨秋の遠山郷もそうだったけど、厳しい自然環境の地域は神を敬い、神を畏れ、信仰心篤く、神社を中心にした強い地域コミュニティで結ばれている。

来年の御柱大祭では、この地域コミュニティの力が大いに発揮されます。
なにしろ、「諏訪が一つになるのは御柱の時だけっ!」と言われるくらいです。
つまり、諏訪地域は7年に一度、「連帯」するのです。

私が子どもの頃は、御柱の年は結婚式と家の新築はしてはならないっ!と言われた。
御柱が曳かれる沿道の住人は、だれかれ構わず家に招き入れ、ご馳走の大判振るまいをするため、大金が必要になるからです。
御柱貯金なるものもあると聞いた。多分、7年定期だと思う……

写真は八十二文化財団のHPより


  


Posted by mahora at 13:41Comments(0)