2009年10月15日
行間に想いを偲ばせて
純粋で不器用なほど真っ直ぐな15歳の少年マイケルと、罪深い過去とある秘密を隠しながら、世間から隠れるように暮らす21歳も年上の女性ハンナとのラブストーリー。
「愛を読むひと The Readrer」
第二次大戦のナチスによるユダヤ人迫害という狂気の真実を、それぞれの立場でどう受け止め、決着させていくのかと言う重いテーマを背景に、単なる恋愛物語に終わらせていません。
タイタニックでは初々しかったケイト・ウィンスレットが、若いマイケルを虜にする妖艶な大人の女性と、自ら犯した罪に懺悔し、苦悩する姿を静かに演じていました。
その美しすぎる容姿ゆえ、頬を伝う一すじの涙にも、裁判長に向かって「あなたならどうする?」と訊ねる場面など、観ている方も胸が締めつけられます。
でも、この映画の主役はケイトではなく、相手役のマイケルの少年時代を演じたデヴィッド・クロスです。
マイケルが大人の恋に目覚め、感情の起伏が激しいハンナに振りまわされながらも、ハンナを想い、夢中になり、恋に有頂天になっている青年をまぶしく、ある意味健康的に演じていました。
そして、突然の別れによる長い絶望のあとに訪れた、思いがけない再会。
そこで明らかにされるハンナの暗い過去と、秘密に気づいた瞬間の、愛と正義の間で揺れ動く青年の心を巧みに演じ、この俳優は映画の時間軸の中で、坊やから大人の男に成長したんだ!と、確信しました。
秋の夜長に、重厚な恋愛小説を読むような、そんな名作です。
来月11月10日(火)の例会はアカデミー賞作品賞の「スラムドッグミリオネア」です。
原作となった「ぼくと1ルピーの神様」の著者が、大阪のインド総領事に着任したことでも注目です。
会員が減って赤字なので、この作品は一般公開して新規会員の獲得をめざします。

「愛を読むひと The Readrer」
第二次大戦のナチスによるユダヤ人迫害という狂気の真実を、それぞれの立場でどう受け止め、決着させていくのかと言う重いテーマを背景に、単なる恋愛物語に終わらせていません。
タイタニックでは初々しかったケイト・ウィンスレットが、若いマイケルを虜にする妖艶な大人の女性と、自ら犯した罪に懺悔し、苦悩する姿を静かに演じていました。
その美しすぎる容姿ゆえ、頬を伝う一すじの涙にも、裁判長に向かって「あなたならどうする?」と訊ねる場面など、観ている方も胸が締めつけられます。
でも、この映画の主役はケイトではなく、相手役のマイケルの少年時代を演じたデヴィッド・クロスです。
マイケルが大人の恋に目覚め、感情の起伏が激しいハンナに振りまわされながらも、ハンナを想い、夢中になり、恋に有頂天になっている青年をまぶしく、ある意味健康的に演じていました。
そして、突然の別れによる長い絶望のあとに訪れた、思いがけない再会。
そこで明らかにされるハンナの暗い過去と、秘密に気づいた瞬間の、愛と正義の間で揺れ動く青年の心を巧みに演じ、この俳優は映画の時間軸の中で、坊やから大人の男に成長したんだ!と、確信しました。
秋の夜長に、重厚な恋愛小説を読むような、そんな名作です。
来月11月10日(火)の例会はアカデミー賞作品賞の「スラムドッグミリオネア」です。
原作となった「ぼくと1ルピーの神様」の著者が、大阪のインド総領事に着任したことでも注目です。
会員が減って赤字なので、この作品は一般公開して新規会員の獲得をめざします。

Posted by mahora at 13:57│Comments(0)