2008年06月27日
狂った水の美味しさ
イタリア料理教室も、パスタ・ピッツァ・ニョッキの定番から、魚・肉料理にグレードアップ!
昨夜は、漁師さんのまかないが始まりの「アクア・パッツァ」をレクチャーしていただいた。
活きのいい鯵(アジ)を使い、腹から頭に包丁を入れ、エラから尾に向かって、はらわたをきれいに取り除き、塩コショウで下味をつける。
この時、プロは生臭さとエグっぽさを残さないため、身を崩さないように血合いも一気に取り除いてしまう。

実際にやってみたけど、主婦歴何十年の人でも、なかなかできない…と言うか、まず切り身の魚しか購入しないから、これは明らかに経験不足です。
炎が立つくらいに熱したフライパンにオリーブオイルを入れ、焦がすのではなく、狐色に焼き色をつける。焦げ目と焼き色は違うっ!

フライパンの中に、白ワインを一気に入れると、泡立つように沸騰し、アルコール分が飛んでいく。
この様子が狂った水のようで、アクア・パッツァの語源となったそうです。

トマト・にんにく・刻みパセリ・アサリを入れ、フタをして中火で蒸し焼きにする。
彩りも鮮やかで、お腹の虫が鳴きそうな香りが、キッチン中に立ちこめます。

まず、魚を取り出し、残った具とスープにタップリのオリーブオイルを入れ、乳化させる。
この料理は魚だけでなく、スープも一緒に楽しむ料理だそうです。
アジと言えば、塩焼き・あんかけ・フライぐらいだけど、身近な材料で「わぁ~!ごちそう!」と、思わず身の乗り出したくレシピでした。

昨夜は、漁師さんのまかないが始まりの「アクア・パッツァ」をレクチャーしていただいた。
活きのいい鯵(アジ)を使い、腹から頭に包丁を入れ、エラから尾に向かって、はらわたをきれいに取り除き、塩コショウで下味をつける。
この時、プロは生臭さとエグっぽさを残さないため、身を崩さないように血合いも一気に取り除いてしまう。

実際にやってみたけど、主婦歴何十年の人でも、なかなかできない…と言うか、まず切り身の魚しか購入しないから、これは明らかに経験不足です。
炎が立つくらいに熱したフライパンにオリーブオイルを入れ、焦がすのではなく、狐色に焼き色をつける。焦げ目と焼き色は違うっ!

フライパンの中に、白ワインを一気に入れると、泡立つように沸騰し、アルコール分が飛んでいく。
この様子が狂った水のようで、アクア・パッツァの語源となったそうです。

トマト・にんにく・刻みパセリ・アサリを入れ、フタをして中火で蒸し焼きにする。
彩りも鮮やかで、お腹の虫が鳴きそうな香りが、キッチン中に立ちこめます。

まず、魚を取り出し、残った具とスープにタップリのオリーブオイルを入れ、乳化させる。
この料理は魚だけでなく、スープも一緒に楽しむ料理だそうです。
アジと言えば、塩焼き・あんかけ・フライぐらいだけど、身近な材料で「わぁ~!ごちそう!」と、思わず身の乗り出したくレシピでした。

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2008年06月20日
くちどけニョッキ
週に一度の、待ち遠しいイタリア料理教室の3回目。
昨夜は「ジャガイモのニョッキ、ローズマリー風味のクリームソース」と、ギスギスした今の世の中に、一番不足している、優しさと気品溢れるレシピでした。
ジャガイモの風味がしっかり残り、これまでのニョッキの概念を覆すような、フワッとした食感と口当たりまろやかな、とろけるようなニョッキでした。

■ジャガイモは沸いた湯から茹でる
■ジャガイモには下味をきちんとつける
■卵はよく溶いておく
■裏ごしは上から下に押しつけ、しゃもじを引いて裏ごしてはいけない
■とにかく生地を練ってはいけない
火の通りが均一になるように、ソースが絡むように、成形します

茹で上がったニュッキはすばやく冷水で冷やす

クリームソースはできあがりの濃度をイメージして、煮詰めすぎないこと。ローズマリーの香りが広がり、至福の時が…

トマトとバジルの彩りが爽やかな、冷製トマトソースニョッキ。トマトが完熟してないので、ペコリーノチーズで味に変化を…

昨夜は「ジャガイモのニョッキ、ローズマリー風味のクリームソース」と、ギスギスした今の世の中に、一番不足している、優しさと気品溢れるレシピでした。
ジャガイモの風味がしっかり残り、これまでのニョッキの概念を覆すような、フワッとした食感と口当たりまろやかな、とろけるようなニョッキでした。

■ジャガイモは沸いた湯から茹でる
■ジャガイモには下味をきちんとつける
■卵はよく溶いておく
■裏ごしは上から下に押しつけ、しゃもじを引いて裏ごしてはいけない
■とにかく生地を練ってはいけない
火の通りが均一になるように、ソースが絡むように、成形します

茹で上がったニュッキはすばやく冷水で冷やす

クリームソースはできあがりの濃度をイメージして、煮詰めすぎないこと。ローズマリーの香りが広がり、至福の時が…

トマトとバジルの彩りが爽やかな、冷製トマトソースニョッキ。トマトが完熟してないので、ペコリーノチーズで味に変化を…

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2008年06月19日
地方に咲く花
道交法改正で、高齢者ドライバーへのもみじマーク表示が、義務づけられました。
運転中、注意してみていると、すれちがう車の10台に3台くらいは、もみじマークです。
高齢者予備群としては、他人事ではなく、もみじマークは増えることはあっても、減ることはないっ!
逆に、初心者の若葉マークは、減ることはあっても増えることはないだろうなぁ…と思う。
週末、東京へ行ったけど、電車の中では、妊娠中であることを示すホルダーを、バッグにつけている人が目立った。
日本の人口の10分の1が集まっているので、少子化とは言え、新しい命の誕生する確立も高いわけですね。
こうしたところにも、都市と地方の格差が…

運転中、注意してみていると、すれちがう車の10台に3台くらいは、もみじマークです。
高齢者予備群としては、他人事ではなく、もみじマークは増えることはあっても、減ることはないっ!
逆に、初心者の若葉マークは、減ることはあっても増えることはないだろうなぁ…と思う。
週末、東京へ行ったけど、電車の中では、妊娠中であることを示すホルダーを、バッグにつけている人が目立った。
日本の人口の10分の1が集まっているので、少子化とは言え、新しい命の誕生する確立も高いわけですね。
こうしたところにも、都市と地方の格差が…

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14:44
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2008年06月13日
愛しのマルゲリータ
イタリア料理教室の2回目。
昨夜はフォカッチャとピッツァ・マルゲリータで、イースト発酵やら、練り込みなど思いのほかハードで、終わったら10時を回っていた。
前回同様、惚れ惚れするくらいの手際の良さと、無駄のない動きで、kurabeオーナーシェフの渡辺先生が、ポイントを押さえながら、デモをして見せてくれる。

フォカッチャも、それから派生したピッツァも、小麦粉本来の味と香りを十分に味わってもらいたい、と言う先生の意向で、kurabe流の石臼挽きの県内産地粉と、全粒粉をブレンドしたものを用意して下さった。
めん棒を使って生地を丸く伸ばすコツや、菊の花のように、らせん状に生地を練り込んでガス抜きをする菊練りなど、その理にかなった動きに、思わず「ほほっう!」と、唸ってしまう。

1人300グラムの地粉が用意されたので、フォカッチャもマルゲリータも食べきれず、持ち帰りができるほどだった。満足! 満足!

昨夜はフォカッチャとピッツァ・マルゲリータで、イースト発酵やら、練り込みなど思いのほかハードで、終わったら10時を回っていた。
前回同様、惚れ惚れするくらいの手際の良さと、無駄のない動きで、kurabeオーナーシェフの渡辺先生が、ポイントを押さえながら、デモをして見せてくれる。

フォカッチャも、それから派生したピッツァも、小麦粉本来の味と香りを十分に味わってもらいたい、と言う先生の意向で、kurabe流の石臼挽きの県内産地粉と、全粒粉をブレンドしたものを用意して下さった。
めん棒を使って生地を丸く伸ばすコツや、菊の花のように、らせん状に生地を練り込んでガス抜きをする菊練りなど、その理にかなった動きに、思わず「ほほっう!」と、唸ってしまう。

1人300グラムの地粉が用意されたので、フォカッチャもマルゲリータも食べきれず、持ち帰りができるほどだった。満足! 満足!

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2008年06月11日
苦悩の贋札
今年のアメリカアカデミー賞、外国語映画賞受賞の「ヒトラーの贋札」

第二次大戦中、ナチスドイツから強制的に贋札造りに従事させられたユダヤ人の目を通して、戦争の愚かさと理不尽、自身の命と人としての正義、ユダヤ民族としての尊厳と誇りの中で、苦悩する姿が描かれていた。
バックに流れる甘く切ないタンゴの調べが、贋札を造り続けることでしか生きのびられないと言う、選択の余地がない絶望的な現実とマッチし、余計に哀しくなってしまった。
50年以上も前の時代、他国の贋札を大量に作って、経済を混乱させ、戦況を有利にしようと企んだ「ベルンハルト作戦」
戦争は人間を、あらゆる面で暴力的にしてしまう。
今、世界中で起こっている原油や食物高騰だって、元はアメリカのイラク戦争が原因だっ!!

第二次大戦中、ナチスドイツから強制的に贋札造りに従事させられたユダヤ人の目を通して、戦争の愚かさと理不尽、自身の命と人としての正義、ユダヤ民族としての尊厳と誇りの中で、苦悩する姿が描かれていた。
バックに流れる甘く切ないタンゴの調べが、贋札を造り続けることでしか生きのびられないと言う、選択の余地がない絶望的な現実とマッチし、余計に哀しくなってしまった。
50年以上も前の時代、他国の贋札を大量に作って、経済を混乱させ、戦況を有利にしようと企んだ「ベルンハルト作戦」
戦争は人間を、あらゆる面で暴力的にしてしまう。
今、世界中で起こっている原油や食物高騰だって、元はアメリカのイラク戦争が原因だっ!!
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2008年06月06日
イタリアンシェフのコツ
伊那芸術文化協会が主催する「イタリア料理教室-シェフがこっそり教えるプロのコツ」の1回目。
20名の定員がすぐ満杯になる人気の講座で、講師は市内で生パスタとソースの製造販売をしているお店、kurabe(くらべ)の渡辺シェフです。
北フランスで修行し、ホテルフレンチに満足せず、イタリアンに目覚め、主食となるパスタを一から作ってみたい…と言うこだわりの持ち主で、最近では地元企業タカノと協力して、韃靼そばのそば粉を混ぜた、生パスタにも挑戦している、イケメンシェフです。

昨夜はトマトソースの基本となる、ポロドーロソースと、アーリオ・オーリオ・エ・ペペロンチーノ(1回で入力できん!)でした。
玉ねぎ・ニンジン・セロリをガーリックオイルで、ゆっくりじっくり、ゆっくりじっくり、本当にゆぅ~っくり!じぃ~っくり!と炒め、香味野菜の旨味を引き出しソフリットにする過程を、実演してくれました。

■火力調節は火を弱めるより、ガス台から外すことで加熱をおさえる
■焦がすのではなく、焼き色をつけ、香ばしさと野菜の甘さを引き出す(これはかなり根気がいる)
■鍋肌についた、焼きつきをこそげ落とすことで、旨味が増す
■旨味と塩味を舌でしっかり覚え、それぞれ切り離して考えるクセをつける(これは修行あるのみ)
など、その手際のよい、ムダのない動きの中で、ポイントを分かりやすく説明してくれる。
すべてにおいて言えることだけど、基本がしっかりしていればバリエーションは限りなく広がり、厚みを帯びて味わい深くなる。

上はパセリのみじん切りの実演。広がらず散らからず、茎だけを残して簡単にみじん切りができる方法を伝授。プロはやはり違うっ! と実感した。
実演のあとは、5人一組でペペロンチーノを実習し、試食した。
先生の生パスタのせいか、季節の食材の、春キャベツとの食感がオイルとマッチし、とっても美味しくできた。
写真は先生が作ったペペロンチーノです!

20名の定員がすぐ満杯になる人気の講座で、講師は市内で生パスタとソースの製造販売をしているお店、kurabe(くらべ)の渡辺シェフです。
北フランスで修行し、ホテルフレンチに満足せず、イタリアンに目覚め、主食となるパスタを一から作ってみたい…と言うこだわりの持ち主で、最近では地元企業タカノと協力して、韃靼そばのそば粉を混ぜた、生パスタにも挑戦している、イケメンシェフです。

昨夜はトマトソースの基本となる、ポロドーロソースと、アーリオ・オーリオ・エ・ペペロンチーノ(1回で入力できん!)でした。
玉ねぎ・ニンジン・セロリをガーリックオイルで、ゆっくりじっくり、ゆっくりじっくり、本当にゆぅ~っくり!じぃ~っくり!と炒め、香味野菜の旨味を引き出しソフリットにする過程を、実演してくれました。

■火力調節は火を弱めるより、ガス台から外すことで加熱をおさえる
■焦がすのではなく、焼き色をつけ、香ばしさと野菜の甘さを引き出す(これはかなり根気がいる)
■鍋肌についた、焼きつきをこそげ落とすことで、旨味が増す
■旨味と塩味を舌でしっかり覚え、それぞれ切り離して考えるクセをつける(これは修行あるのみ)
など、その手際のよい、ムダのない動きの中で、ポイントを分かりやすく説明してくれる。
すべてにおいて言えることだけど、基本がしっかりしていればバリエーションは限りなく広がり、厚みを帯びて味わい深くなる。

上はパセリのみじん切りの実演。広がらず散らからず、茎だけを残して簡単にみじん切りができる方法を伝授。プロはやはり違うっ! と実感した。
実演のあとは、5人一組でペペロンチーノを実習し、試食した。
先生の生パスタのせいか、季節の食材の、春キャベツとの食感がオイルとマッチし、とっても美味しくできた。
写真は先生が作ったペペロンチーノです!

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2008年06月05日
文豪の古里馬籠
かつて長野県だった木曽馬籠宿は、すったもんだの末の平成の大合併により、岐阜県中津川市になった。

「但馬屋」は、木曽十一宿最南端の馬籠宿の中にある、古民家造りの心温まる静かな宿です。
自家栽培の米や野菜を使った、素朴で味わい深い郷土料理を中心に提供しています。

食後は囲炉裏端で、ご主人から、民謡木曽節と、木曽踊りの手ほどきを受けられます。
哀愁を帯びた木曽節に合わせ、かつての旅人のように、囲炉裏を囲んで踊ります。
そして、木曽踊習得証書なるものもいただけます。
ここは文豪島崎藤村の古里で、近くには菩提寺の永昌寺もあり、藤村の墓もあります。
「夜明け前」の一節が刻まれた碑がある展望台に登れば、恵那山と中津川市が手にとるような、素晴らしい眺望が望めます。


「但馬屋」は、木曽十一宿最南端の馬籠宿の中にある、古民家造りの心温まる静かな宿です。
自家栽培の米や野菜を使った、素朴で味わい深い郷土料理を中心に提供しています。

食後は囲炉裏端で、ご主人から、民謡木曽節と、木曽踊りの手ほどきを受けられます。
哀愁を帯びた木曽節に合わせ、かつての旅人のように、囲炉裏を囲んで踊ります。
そして、木曽踊習得証書なるものもいただけます。
ここは文豪島崎藤村の古里で、近くには菩提寺の永昌寺もあり、藤村の墓もあります。
「夜明け前」の一節が刻まれた碑がある展望台に登れば、恵那山と中津川市が手にとるような、素晴らしい眺望が望めます。

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2008年06月04日
釜飯の鳥鍵
中仙道・木曽福島の「鳥鍵(とりかぎ)」
釜飯や鰻料理が評判のお店です。
前もって予約しておくと、奥座敷に案内してくれます。

寂しいくらいに静かで、レトロで風情ある雰囲気の奥座敷でいただく、釜飯や鰻重は一味違います。
旅の道中で密談? するにはもってこいのお店です。

釜飯や鰻料理が評判のお店です。
前もって予約しておくと、奥座敷に案内してくれます。

寂しいくらいに静かで、レトロで風情ある雰囲気の奥座敷でいただく、釜飯や鰻重は一味違います。
旅の道中で密談? するにはもってこいのお店です。

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14:28
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2008年06月02日
まちの案内人は人生の案内人
天井知らずのガソリン価格に対抗して、友人と木曽中仙道を歩く旅にでた。
…と言っても歩いたのは、木曽福島宿を2時間ほどですが…
で、街のことは街の住人に訊け! の王道にのっとり、まちづくり木曽福島が運営するまちの案内人をお願いした。
古い町並みや豊かな自然、歴史と文化のある伝統工芸に至るまで、一緒に歩いて説明してくれる。
当日はあいにくの雨降りだったけど、案内人の三村さんと、親水公園で待ち合わせた。

木曽漆器発祥の地「よし彦」前を通り、中八沢橋から当時の宿場町が保存されている上の段エリアに入り、江戸時代にタイムスリップする。
「漆の館」では、三村さんのご配慮により、途絶えていた伝統の矢澤春慶塗りを現代に蘇らせ、後世に伝えようとしているご主人から、引き締った風格の作品と一緒に、漆についての貴重なお話を聞かせていただく。
奥さまからは、ホッとする美味しいお茶のおもてなしまで受けてしまった。

「木地の館篠原」では、東京からアイターンされた松本さんが、九十歳を超えた師匠の、この見事な卓越した技を途切れさせてはいけないと、数々の作品と共に、ご自身の想いを熱く語って下さり、その情熱に感心するばかり…

電柱の地中化により、スッキリした町並みの至る所には、三村さんが子どもの頃から変わらない、水の流れがそのまま存在していた。
武田信玄の娘、真理姫の供養塔がある大通寺へ通ずる、なまこ壁の土蔵の景色を眺めていると、今にも、ちょんまげ姿のお侍が現れてきそうです。

陰陽師安倍清明伝説にまつわる清明社と、観光文化会館を見学し、馬宿小路を抜け、再び親水公園に下りてくる。
町民の寄付によって創られた、風情ある行人橋歩道橋を渡り、清らかな木曽川の流れを眺めながら、整備された遊歩道を山村代官屋敷に向かう。
三村さんからは子どもの頃、川で魚を釣ったり、泳いだり、崖家造りの家並みなど、住民の生活にとって、この木曽川が大切な存在であることがうかがわれる。

文豪島崎藤村の夜明け前の碑がある、レトロな建物「木曽郷土館」を眺めながら、代官屋敷に到着したでござる(ここでなぜか、武士語になる)
長きにわたって木曽の地を治めた、山村家の屋敷の一部を整備開放した施設で、当時の貴重な資料を元に、その人となりを丁寧に説明してくださる。
民のことを第一に政を行った代官らしく、質素で簡素なスッキリした造りです。
庭からは守り神とされた狐のミイラが発見され、屋敷内にある山村稲荷に、ご神体として祀られ、そのミイラもありがたく拝ませていただいた。
こうしたなさそうでありそうな、摩訶不思議な伝説は、旅をいっそう非日常的な空間へ誘い、実に愉快でござる。

最後に三村さんから、今日の出逢いの記念にと、木曽の山々に響きわたるような伸び伸びした声で、民謡「木曽節」のプレゼントがあり、一同大感激するでござる。

時間オーバーの2時間の案内で、料金はたったの弐千円のうえ、宿泊先の馬籠までの道案内もして下さり、誠にかたじけなく候。
後期高齢者である三村さんですが、古里の町を心から愛され、活き活きと、前向きに生きておられる姿は、まちの案内人であると同時に、人生の先達としての案内人でした。
旅はやはりこうした思いがけない出逢いが、想い出になるのです。
…と言っても歩いたのは、木曽福島宿を2時間ほどですが…
で、街のことは街の住人に訊け! の王道にのっとり、まちづくり木曽福島が運営するまちの案内人をお願いした。
古い町並みや豊かな自然、歴史と文化のある伝統工芸に至るまで、一緒に歩いて説明してくれる。
当日はあいにくの雨降りだったけど、案内人の三村さんと、親水公園で待ち合わせた。

木曽漆器発祥の地「よし彦」前を通り、中八沢橋から当時の宿場町が保存されている上の段エリアに入り、江戸時代にタイムスリップする。
「漆の館」では、三村さんのご配慮により、途絶えていた伝統の矢澤春慶塗りを現代に蘇らせ、後世に伝えようとしているご主人から、引き締った風格の作品と一緒に、漆についての貴重なお話を聞かせていただく。
奥さまからは、ホッとする美味しいお茶のおもてなしまで受けてしまった。

「木地の館篠原」では、東京からアイターンされた松本さんが、九十歳を超えた師匠の、この見事な卓越した技を途切れさせてはいけないと、数々の作品と共に、ご自身の想いを熱く語って下さり、その情熱に感心するばかり…

電柱の地中化により、スッキリした町並みの至る所には、三村さんが子どもの頃から変わらない、水の流れがそのまま存在していた。
武田信玄の娘、真理姫の供養塔がある大通寺へ通ずる、なまこ壁の土蔵の景色を眺めていると、今にも、ちょんまげ姿のお侍が現れてきそうです。

陰陽師安倍清明伝説にまつわる清明社と、観光文化会館を見学し、馬宿小路を抜け、再び親水公園に下りてくる。
町民の寄付によって創られた、風情ある行人橋歩道橋を渡り、清らかな木曽川の流れを眺めながら、整備された遊歩道を山村代官屋敷に向かう。
三村さんからは子どもの頃、川で魚を釣ったり、泳いだり、崖家造りの家並みなど、住民の生活にとって、この木曽川が大切な存在であることがうかがわれる。

文豪島崎藤村の夜明け前の碑がある、レトロな建物「木曽郷土館」を眺めながら、代官屋敷に到着したでござる(ここでなぜか、武士語になる)
長きにわたって木曽の地を治めた、山村家の屋敷の一部を整備開放した施設で、当時の貴重な資料を元に、その人となりを丁寧に説明してくださる。
民のことを第一に政を行った代官らしく、質素で簡素なスッキリした造りです。
庭からは守り神とされた狐のミイラが発見され、屋敷内にある山村稲荷に、ご神体として祀られ、そのミイラもありがたく拝ませていただいた。
こうしたなさそうでありそうな、摩訶不思議な伝説は、旅をいっそう非日常的な空間へ誘い、実に愉快でござる。

最後に三村さんから、今日の出逢いの記念にと、木曽の山々に響きわたるような伸び伸びした声で、民謡「木曽節」のプレゼントがあり、一同大感激するでござる。

時間オーバーの2時間の案内で、料金はたったの弐千円のうえ、宿泊先の馬籠までの道案内もして下さり、誠にかたじけなく候。
後期高齢者である三村さんですが、古里の町を心から愛され、活き活きと、前向きに生きておられる姿は、まちの案内人であると同時に、人生の先達としての案内人でした。
旅はやはりこうした思いがけない出逢いが、想い出になるのです。
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