2008年05月28日

辞めたその後…

城 繁幸3年で辞めた若者はどこへ行ったのか-アウトサイダーの時代」ちくま新書

平成生まれの成人が登場する現代、世界はますます混沌とし、平和と繁栄は遠のくばかり。
未曾有の少子高齢化社会を迎える、極東アジアの小国に至っては、国民総ネガティブ思考で、麗しい才色兼備のフリーアナウンサーまで、自死してしまう。

あぁ! 若者よ! もっと未来に希望を持とうよ! とゲキを飛ばすのは簡単だけど、その希望はどこにあるの? と問われれば、かえす言葉がありません。

著者は昭和的価値観に縛られ、既存システムの維持に必死になり、既得権のうえにあぐらをかき、真の実力主義におびえる人びとを痛烈に批判しています。
その典型として、新聞、テレビ、雑誌などのメディアを挙げ、日本のメディアは世界一レベルが低い! と切って捨てています。(非常に説得力があります)

そして、自らの意思で、これまでの日本型システムのレールから下り、新しい平成的価値観を創造し、行動し始めた若者たちをとり上げ、温かいまなざしでエールを送っています。
著者自身が、73年生まれのロスジェネ世代ですが、いつの時代も、未来の扉を開くのはやはり若者たちです。


  


Posted by mahora at 10:56Comments(0)

2008年05月20日

すなおバカ

公共機関主催の、とある研修会に出席させてもらった。
10人ほどのワークショップ形式で、ある課題について討議した。

話し合った課題目標を、記録係に指名された人が、用紙にマジックで大きく書き、メンバーに見せた。
「心も身体も巧しく……○○○」

あれっ? んっ?
確か、「巧しく」は「逞しく」じゃないのかいっ?
書いた人は、某自治体職員である。

私以外はみな、20代のピチピチの若者ばかり…
メンバーの中で、ただ一人、五十を過ぎて浮いているオバサンは、遠慮しながら、勇気を出して、謙虚に指摘した。

反応は…
「えぇ~! わかんなぁ~いっ!」と言いながら、携帯電話で変換し始めた。
「うわ~ぉ! 変換できないっ!」(ほんとかよっ!)

結末は
不確かなもの、自信のないものは、とりあえず「ひらがな」表記でと言うことで落ち着いた。

あぁ! とうとう、やってしまったかっ! ゆとり教育っ!

今週のAERAに、ブレイクするおバカキャラは、サバイバル社会での「負け組たちのヒーロー」だとか…
分からないものは、分かりません! 知らないものは、知りません! だから、どうぞ、教えて下さい!
この謙虚さが魅力の、すなおバカと言う、憎めない新しい人種らしいです。



  


Posted by mahora at 12:17Comments(0)

2008年05月14日

お散歩ブラブラ転々と

三木聡監督、オダギリジョー主演の映画 「転々」が、昨夜の例会。
この組み合わせは、深夜TV番組「時効警察」のコンビとか…
プレスにそう書いてあった…



直木賞作品の映画化らしいけど、回りくどいと言うか、フラフラと脱力しながら、愛と幸せを探し求める若者よりは、もっと貪欲にギラギラする求道者の方が、なんか好きだなぁ…

劇中、街中で岸部一徳に逢うと良いことがあるっ! と言う、都市伝説を設定している。
こう言うのは、文句なく好きですっ!  


Posted by mahora at 14:32Comments(0)

2008年05月12日

慈愛のケーキ

JR伊那北駅前の洋菓子店、フランセ板屋の母の日オリジナルケーキ。
ホワイトチョコを、薄いサーモンピンクに色づけして、カーネーションに見立ててデコしている。
まるで私のような(?)、心優しい慈愛に満ちた母をイメージさせ、見ているだけで穏やかな気分になれる。



崩れそうなくらいふんわり仕上げたスポンジに、初夏らしい爽やかな酸味のラズベリームースをサンドし、クリームチーズを入れた生クリームで、スッキリとコーティングしている。
このクリームが、甘さだけに陥らないよう、アクセントになっていて、優しいけれど叱る時は叱るっ! そんな品格ある日本のおかあちゃんの味になっていた。  


Posted by mahora at 09:54Comments(0)

2008年05月10日

私のなまえ

部屋を片付けていたら、娘が中学校の家庭科で作った、限りなくミッフィーに似た、ウサギの指人形が出てきた。
肌触りのよい白のタオル地を使い、赤ちゃんが遊ぶことを考えて、目玉のボタンもしっかりくくり付け、ボンドで留めてある。



胸についた名札に「ようこ」という、なまえが書いてあった。
ようこっていったい誰?  


Posted by mahora at 16:18Comments(0)

2008年05月09日

安らかな精霊

実家の菩提寺は、飯田市の善勝寺で、幼稚園から高校・短大まである、学校法人「高松学園」も経営している。
飯田女子高校は、ドラゴンズ・落合監督の奥さまこと、おっかぁ~ の母校です。

遠方に住み、なかなか墓参りにも行けない状態ですが、ここのお寺のいいところは、戸別の墓ではなく、みんなまとめて仲良しの「納骨堂」方式だと言うことです。



だからいつ行っても、堂内は綺麗に掃き清められ、線香が焚かれ、溢れるほどに花が飾られている。
隣りが幼稚園なので、可愛らしい子どもたちの声と、本堂での読経もよく響く、誠にありがたい環境なのです。
このまま少子高齢化が進めば、いずれ墓守もできない家も出てくるでしょう。
実際、わが家の隣りの墓は、子孫が音信不通で、何年も無縁仏状態です。
こうなると戸別の墓よりは、やはり納骨堂の方がいいですね。


  


Posted by mahora at 13:25Comments(0)

2008年05月08日

故郷の英雄

飯田市から国道151号線を南下し、阿南町へ行く途中に、下条村「道の駅」がある。
迫り来る山あいの、曲がりくねった道を右に左にハンドルを切っていくと、長閑な山里の風景とは、絶対に溶け込まない、商魂丸出しの、戦国のお城を模したようなBIGな建物が、忽然と現れるのです。



下条村は過疎地にありながら、子育て支援充実の村として、人口増加と出生率アップを成し遂げ、全国に名をはせたところです。
知人の若夫婦も、住宅費も安く、環境も良く、子どもの医療費が無料と言うことで、飯田市から転居した。

もう一つ有名なのが、タレントの峰竜太の故郷と言うこと。
…で、入口には写真を飾り、しっかりPR。
竜太おやきに竜太ワインと、少々、悪のりし過ぎの感じもありますが…


  


Posted by mahora at 11:13Comments(0)

2008年05月07日

なんと言おうか…

遅ればせながら、ドキュメンタリー映画「アース」を観ました。

真実の映像が持つ力は、万人を黙らせます。
美しすぎて、言葉を失うってこういうことだろうか…と思いました。
エコとか、環境問題とか、そういった頭の痛い話しは、とりあえず横に置いて観ることです。
でないと、絶望的になって感動できません。



過酷な弱肉強食の世界で、懸命に生きる動物たちの運命。



月並みな表現ですが、人類は彼らにはとうてい敵わない!



  


Posted by mahora at 14:20Comments(0)

2008年05月02日

裾野広ければ、頂点も高い!

飯田市は和菓子の菓子処です。

城下町で茶道が盛んだったことや、名古屋や京都など、中京・関西圏からの文化的影響が、強いこともあるかも知れない。
清流の源泉もあり、水も綺麗なので、和菓子屋の数が街の規模にしては多い…と思う。

船橋屋の「栗里亭(りつりてい)」は、栗きんとんをわらび餅で包んだ、夏向きの和菓子です。
見た目も美しく仕上げ、とても品の良い、高尚な甘さでまとめている。



近年、力をつけてきた和菓子屋さんです。





  


Posted by mahora at 13:11Comments(0)

2008年05月01日

争いの落としどころ

今日からまた、ガソリン価格が上がった。
上伊那は特に高く、160円超えは確実です。

飯田市から阿南町へ行く時、天竜峡まで開通した「三遠南信道」を使ってみたけど、道路特定財源たっぷり注入の、ずいぶん立派な道路だった。




宗教政党の力を借りないと、何もできない与党自民党も、廊下で議長を妨害するだけの、能無しの野党民主党も、それぞれ未熟者であることの認識がまったくないっ!

この国には物事を筋道立てて考えて、検証して、理論的に判断し、実行する!
そう言う能力のある、議員は悲しいくらいに少ない。

そして、相手に自分の考えや理論を、冷静に、正確に、きちんと伝えようとはしない。
情感に訴え、感情的になって押し切ってしまう。

子どもの喧嘩なら、すぐに忘れてしまうから、それでもいいだろけど…
大人なんだから、納得できる落としどころくらい、自分たちでつけられないかねぇ…  


Posted by mahora at 13:54Comments(0)