2008年10月14日
妄想の暗闇に堕ちて…
時間調整で立ち寄った書店で購入した「共生虫」(村上龍・講談社文庫)。
2000年に発表された作品だけど、ひきこもり、インターネット、バーチャル世界、親殺し、無差別殺人、若者の深い孤独、既存秩序への嫌悪と破壊行為など、8年も過ぎた今の日本社会そのもののテーマが描かれてる。
モニターの前に座り続けたひきこもり青年・ウエハラは、妄想を肥大化させたまま、自ら外の世界へ飛び出していく。
そして、ウエハラの冷めた眼を通して、一見、真っ当に思える数少ない登場人物は、生け贄として抹殺されるべき存在になってしまう。
同じ年に発表された「希望の国のエクソダス」では、やはりインターネットを駆使して、中学生が日本を捨てて、独立国家を創りあげていく。
2005年に発表された「半島を出よ」では、北朝鮮の精鋭コマンド部隊が、博多を占拠し、独立を宣言してしまう。
すべて近未来の日本社会を描いた作品だけど、描かれている背景に妙に説得力があると言うか、リアリティがあるんだよね。
株価暴落で世界恐慌になるとか、そのあとは世界戦争になるとか、将軍様の生死もハッキリしないみたいだし…
あぁ! 妄想が膨らんでしまう……

2000年に発表された作品だけど、ひきこもり、インターネット、バーチャル世界、親殺し、無差別殺人、若者の深い孤独、既存秩序への嫌悪と破壊行為など、8年も過ぎた今の日本社会そのもののテーマが描かれてる。
モニターの前に座り続けたひきこもり青年・ウエハラは、妄想を肥大化させたまま、自ら外の世界へ飛び出していく。
そして、ウエハラの冷めた眼を通して、一見、真っ当に思える数少ない登場人物は、生け贄として抹殺されるべき存在になってしまう。
同じ年に発表された「希望の国のエクソダス」では、やはりインターネットを駆使して、中学生が日本を捨てて、独立国家を創りあげていく。
2005年に発表された「半島を出よ」では、北朝鮮の精鋭コマンド部隊が、博多を占拠し、独立を宣言してしまう。
すべて近未来の日本社会を描いた作品だけど、描かれている背景に妙に説得力があると言うか、リアリティがあるんだよね。
株価暴落で世界恐慌になるとか、そのあとは世界戦争になるとか、将軍様の生死もハッキリしないみたいだし…
あぁ! 妄想が膨らんでしまう……

Posted by mahora at 14:20│Comments(0)