2007年05月21日

肥大する自分主義

会津若松で起った「母親殺害事件」について、今週のAERAで長野県出身のノンフィクションライター・吉岡忍が、「肥大する自分主義 もうやめよう」と題して、特別寄稿をしている。

事件の異常性から一般的には、環境変化で精神的に病んでいた思春期の男の子の「極々、稀で、特殊な事件」と言う解釈で落ち着いてしまいそうである。

私も、「こういう子は特別な子だ! 他の殆どの高校生は皆健全で、勉強や部活など青春を謳歌している!」と、あくまでも一個人の問題、と思っていた。

でも、吉岡はそうやっていいことも悪いことも、すべて自分(個人)に由来し、何でも自分のせい、自分のおかげとする「自己肥大化」は、自分の心のありようや、身近な人間との関係の良し悪しばかりを考え、自分(個人)を取り巻く「世の中」や「世間・世界」を見ない人間を生み出す! と指摘している。

確かに、「特殊な個人」が起した「特殊な事件」として捉えてそれで終わり! としてしまうのは安易すぎる。
こうした事件を生んだ社会背景にも目を向けて、自分とは関係ない! とする姿勢は改めなければいけないなぁ…と思った。肥大する自分主義



Posted by mahora at 16:57│Comments(0)
 
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