2007年09月21日

悲しみのキャンパス 石田徹也

今週のAERAで、夭折の天才アーティスト・石田徹也が特集されている。
この異才画家のことを初めて知った。

公式ホームページが開設されているので、その高い精神性の衝撃的な作品は、そちらで閲覧してください。
http://www.tetsuyaishida.jp/

一昨年の5月に不慮の事故により、31歳と言う若さでこの世を去ってしまったが、生前、彼の才能を見抜き、支えてきた人たちの労力で、その作品が陽の目を見るようになった。

昨年9月のNHK教育TVの「新日曜美術館」で放送されたことから、広く知られるようになり、遺稿集もAmazonで売上1位になった。

アートは観る人、それぞれ個人の感じ方でいいわけですが、この人の絵を鑑賞するには生半可な気持ちでは、観られないなぁ…と思った。
やはりそれなりの覚悟がいる。

現代の金銭万能・効率優先の社会の中にどっぶり浸かり、日々流されるだけの主体性のない生き方をしている人は、強烈な一撃を喰らうと思う。

記事の中では、美大を卒業して極貧の中で創作活動に励む石田に、両親が援助を申し出ても「自分がだめになるから」と断り、交際していた女性とも「幸せすぎて絵が描けないから」と別れてしまった…と言うエピソードが紹介されていた。

ウーン!
この過剰な競争社会の中で、隙あらば少しでも出し抜こうと、虎視眈々と狙っている輩の多い中で、ここまでストイックに、自身を追い詰めて創作活動をしていた若者がいたなんて……

実際の作品はかなり巨大で、見る者すべてを圧倒するらしい。
ぜひ実物を、観てみたいと強く思った。悲しみのキャンパス 石田徹也



Posted by mahora at 16:47│Comments(0)
 
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