2008年01月24日

マネーより米?

3年ほど前から有志が集まって、古い資料を元に、地域の歴史を掘り起こし、区史を発行する編さん委員会ができた。
いよいよ編集段階に入り、アナログからデジタルデータへの変換作業に、なぜか私も駆り出されている。

今日は、明治元年からの生産者米価(1俵=60kg)の、価格表を入力した。
明治元年に1俵1円69銭だった米価は、昭和59年の18,668円を最高に、平成16年導入の入札制度まで、価格統制(完全に死語)が続く。
敗戦間近の昭和19年に1俵18円80銭だった価格は、戦後の食糧難のハイパーインフレの中、昭和23年には1,487円と、なんと78倍になる。

今のガソリンや灯油高騰の比ではないですよ。
但し、これはあくまでも生産者価格で、末端の消費者価格はヤミ米含め(殆んどがこのアングラマーケットだった)、とてつもない価格になっていたはず…

義父によれば、昔は区長など地域の役員の報酬は、お金ではなく、米の現物支給だったこともあるとか…
そう言えば、数年前までは我が家の周りでは、葬式ができた家には、親戚や隣組などは、お米を木綿でできた布袋に入れて、手伝いに行くという風習があったなぁ…

それだけ、米は貴重で生活や物価の基本になっていた証拠です。

日本の食糧自給率はカロリーベースで40%を切っているので、輸入が途絶えれば、国民の6割は欠食児童(これも死語)になる。
ここ数日の株価の乱高下には縁がなく、天文学的数字の巨大マネーとは程遠い、99円均一の特売に生活実感を持つ身としては、いよいよとなれば、マネーより米って感じですね。マネーより米?



Posted by mahora at 17:03│Comments(0)
 
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