2008年02月08日
男と女は、五分と五分
ここ数日の寒さに何もする気になれず、本棚から昔読んだものを引きずり出してみた。
中上健次「軽蔑」朝日新聞社
もう15年以上前の作品で、46才で亡くなる中上健次、最後の作品です。
歌舞伎町のトップレスバーで踊る、ナンバーワンダンサーの真知子…
田舎の資産家のボンボンで、暴走族くずれの遊び人、カズさん…
二人の狂おしい愛の旋律が、雑多で人間の欲望丸出しの歌舞伎町と、穏やかな海とムクゲ・センダンの花々が美しく咲き乱れる、カズさんの故郷の風景描写を相乗させながら描かれる。
真知子の一途で純粋な恋心を、トップレスダンサーとして、裸一つで生き抜いてきた女の美しさや、突き抜けた強さとともに、細やかに優しく謳いあげている。
相思相愛、男と女は、五分と五分…
真知子がよく口にすることば…
愛し愛される時、求め求められる時、一歩も引かない、緊張感あるfifty-fiftyの関係
魅惑の肢体を資本に、社会の底辺で気高く咲き誇った花のようなダンサーの生きざまに、深い感動の涙です。
★5つでお薦めします。
中上健次「軽蔑」朝日新聞社
もう15年以上前の作品で、46才で亡くなる中上健次、最後の作品です。
歌舞伎町のトップレスバーで踊る、ナンバーワンダンサーの真知子…
田舎の資産家のボンボンで、暴走族くずれの遊び人、カズさん…
二人の狂おしい愛の旋律が、雑多で人間の欲望丸出しの歌舞伎町と、穏やかな海とムクゲ・センダンの花々が美しく咲き乱れる、カズさんの故郷の風景描写を相乗させながら描かれる。
真知子の一途で純粋な恋心を、トップレスダンサーとして、裸一つで生き抜いてきた女の美しさや、突き抜けた強さとともに、細やかに優しく謳いあげている。
相思相愛、男と女は、五分と五分…
真知子がよく口にすることば…
愛し愛される時、求め求められる時、一歩も引かない、緊張感あるfifty-fiftyの関係
魅惑の肢体を資本に、社会の底辺で気高く咲き誇った花のようなダンサーの生きざまに、深い感動の涙です。
★5つでお薦めします。

Posted by mahora at 11:47│Comments(0)