2007年12月10日

閉店のわけは…?

今週のAERAに、表参道の精進料理店「月心居」が、今月いっぱいで閉店すると言う記事が載っていた。
オーナーで料理人の棚橋俊夫は、NHKの朝ドラ「ほんまもん」で料理監修をしたことで有名です。

その棚橋の師匠が、滋賀県大津市の尼寺「月心寺」の村瀬妙道尼で、やはり「ほんまもん」では、野際陽子が演じた庵主様のモデルとなった人です。

波乱万丈の人生を生き抜き、豪放磊落で女・今東光に例えられる人ですが、精進料理の世界でも名を成した人で、今、お騒がせのあの吉兆湯木貞一も唸らせたほどの料理を作る人です。
二度ほど月心寺へおじゃましたけど、最初に出されるごま豆腐は絶品です。

棚橋が店を閉める理由(わけ)は、料理界に蔓延する資本主義・商業主義との葛藤や、国民総出の過剰なまでの、食に対する情報の氾濫に嫌気がさしたことらしい…

ミシュラン狂想曲と言い、評判の店となると巡礼者の如く、行列に並んでまで食べようとする人たち…
棚橋にはきっと滑稽な姿に見えるんだろうね。  


Posted by mahora at 13:41Comments(0)