2008年03月11日

病児保育のフローレンス

「社会を変える」を仕事にする 駒崎弘樹 英治出版

ニューズウィークで「世界を変える社会企業家100人」に選ばれた、NPO法人フローレンス代表駒崎弘樹が、保育界の難題「病児保育」に真正面から取り組み、社会企業家として成長していく過程が、若者らしい素直でストレートなことばで語られています。

29歳の筆者はロストジェネレーション世代ですが、その純粋な生き方や、世の中の矛盾に対する問いかけが、私たち親世代に突き刺さるように向けられています。
同時に、ソーシャルベンチャー(社会企業家)と言う、これまでになかった生き方を選択した彼らのような若者がいることに、明るい未来が期待できます。

文中、「うんうん、そうだよなぁ!」と、妙に納得してしまところがいっぱいあります。
■「失われた十年」に青春時代を過ごした世代の社会観
中学3年の冬に阪神淡路大震災があり、春には地下鉄サリン事件があり、援助交際が流行り、世はリストラブームで、友だちのお父さんが会社をクビになったり…

いい学校に行って、いい大学に入ると、いい会社に勤められて、いい人生が送れる。
そんなの嘘じゃないか。

塾の先生、あなたは間違っている。
学校の先生、あなたの言っていることは残念ながら納得できない。
いい大学に入っても意味もなく虐殺に参加するやつがいるし、いい会社に行っても当たり前にみたいに職がなくなるし、職がなくならなくても自分の娘くらいの女子高生にお金払って一緒にカラオケいくようになったら、そんな人生終わってる。
全部嘘じゃないか。嘘ばっかりだ。

信じてきたものに、いきなり梯子を外された時の戸惑いと怒りが爆発しています。  


Posted by mahora at 18:15Comments(0)