2008年04月16日
満開の桜の下で…
12日の高遠ホステリングは、城址公園の花見がメインだったけど、城内はまだ五分咲きだった。
それでも花見客は多く(圧倒的にバスツアー客)、たくさんの人出でにぎわっていた。
こうした時、よく見かける光景が、夫婦喧嘩をしている人だ!
桜雲橋ですれ違った、初老のご夫妻も、奥さんが凄いオカンムリだった。
「あなたは、いつもそうだっ!」「もう! いいよっ!」
と、何に怒っているかは分からないが、頭から湯気が出んばかりに、プンプンに怒って、旦那さんを置いて、サッサと早足で先に行ってしまう。
ご主人は無言で、トボトボとついて行く。
厳しい冬を乗り越えて、美しく咲き誇る桜を見ても、一時感嘆するだけで、人の本心は、そうたやすくは変わらない。
正に、桜は見る人の心持ちによると思う。
先週のAERAの、高村薫のエッセーがとてもよかったので、引用します。
桜が咲いた。子どもたちは新学期に胸を膨らませ、呑気な大人たちは花見に浮かれ、老人たちはこの花を来年も見られるだろうかと沈鬱になり、はたまた進学や就職に失敗した青年たちは、あらためて焦りと絶望をつのらせる。
桜の季節は、その時点での己が人生の勝敗や幸不幸を、ほんとうはどこにもそんな必要はないのに人びとに思い出させ、十日足らずで過ぎていく自然のサイクルに過ぎないにもかかわらず、必要以上に人のこころを惑わせる。

それでも花見客は多く(圧倒的にバスツアー客)、たくさんの人出でにぎわっていた。
こうした時、よく見かける光景が、夫婦喧嘩をしている人だ!
桜雲橋ですれ違った、初老のご夫妻も、奥さんが凄いオカンムリだった。
「あなたは、いつもそうだっ!」「もう! いいよっ!」
と、何に怒っているかは分からないが、頭から湯気が出んばかりに、プンプンに怒って、旦那さんを置いて、サッサと早足で先に行ってしまう。
ご主人は無言で、トボトボとついて行く。
厳しい冬を乗り越えて、美しく咲き誇る桜を見ても、一時感嘆するだけで、人の本心は、そうたやすくは変わらない。
正に、桜は見る人の心持ちによると思う。
先週のAERAの、高村薫のエッセーがとてもよかったので、引用します。
桜が咲いた。子どもたちは新学期に胸を膨らませ、呑気な大人たちは花見に浮かれ、老人たちはこの花を来年も見られるだろうかと沈鬱になり、はたまた進学や就職に失敗した青年たちは、あらためて焦りと絶望をつのらせる。
桜の季節は、その時点での己が人生の勝敗や幸不幸を、ほんとうはどこにもそんな必要はないのに人びとに思い出させ、十日足らずで過ぎていく自然のサイクルに過ぎないにもかかわらず、必要以上に人のこころを惑わせる。

Posted by mahora at
09:55
│Comments(0)