2007年09月12日

女王陛下の憂鬱

ダイアナ元妃の事故死から、10年という歳月が流れたけど、昨夜の例会は英仏伊合作の「THE QUEEN 」だった。

突然の予期せぬ事態に直面したロイヤルファミリー、とりわけエリザベス女王が苦悩しながらも、連合王国君主としての威厳を保つため下した決断を、中心に描かれていました。

実話のうえ、王室というある種、禁断の世界を描くことは、一歩間違えれば、単なる覗き見趣味的な、興味本位の安っぽい作品になってしまう。

スタッフもかなり綿密な調査取材をし、客観的裏づけの元に、事実を忠実に再現していることはよく伝わってきた。
でも、すみませんが所詮、別世界の話かなぁ…って思いました。

女王陛下と言えども、普通の人間ですよ、姑ですよ、母親ですよ。

明るく自由奔放で、国民から絶大な人気のが、気に入らないこともあるでしょう。
妻も子どももありながら、平気で愛人を作る息子に、ふがいなさも感じるでしょう。
泣いたり、怒ったり、感情的になることもありますよ。

でも、一歩宮殿の外に出れば、常に女王としての品位と威厳を保ち、国民の畏敬と敬愛の対象となるため、どれだけ苦悩しているのか…と言ったことを描きたかったのだろうと思う。

女王を演じたヘレン・ミレン(アカデミー賞最優秀主演女優賞)がそっくりを超えて、女王そのものになりきった風格ある演技で、作品の質を高めていました。

それにしても、チャールズ皇太子はじめ、フィリップ殿下といい、王室の男どもは役に立たないねぇ…
一生、鹿撃ちしてて下さい!   


Posted by mahora at 12:08Comments(0)